加齢臭

【医師監修】体臭が甘いにおいなのはなぜ?その原因は糖尿病の可能性があるって本当!?

体臭には加齢臭やワキガ臭、汗臭などさまざまな種類がありますが、身体から甘いにおいが発生することもあります。甘いにおいは、健康な身体を維持する上では問題ないのでしょうか?身体から甘いにおいがする理由と対策法について、詳しく見てみましょう。甘いにおいが身体からするときには、メリット・デメリットがあるので、その両方について知っておく必要があります。

甘いにおいのする体臭、その原因や対策法とは?

2018年10月18日更新

工藤孝文 先生 (医師)

[1] なぜ身体から甘いにおいが?考えられる原因について

なぜ身体から甘いにおいが?考えられる原因について
なぜ、身体から甘いにおいがしてくるのでしょうか?考えられる原因を3つ紹介します。

1.糖尿病を患っている

生活習慣病の1つである糖尿病は、身体から甘いにおいがするという特徴を持っている病気です。糖尿病初期の頃は尿や身体から甘いにおいが発生します。症状が進行すると徐々に甘酸っぱいにおいに変わっていきます。

糖尿病は、摂取した糖をうまく分解できなくなる病気です。糖の代謝がきちんとできなくなる関係で、体内ではケトン体という物質が生成され、汗や尿、体臭などから独特のにおいを発するようになります。甘いにおいがする場合には糖尿病の初期と思われるため、体臭が気になり始めたら早めに病院を受診してみましょう。

2.20代女性からはスウィート臭が発生している

20代女性からはスウィート臭が発生している
身体から甘いにおいがするのは、糖尿病の時だけではありません。世代や性別によって、甘いにおいがすることもあります。

特に20代女性から発生する体臭の中には甘いものがあり、スウィート臭と呼ばれています。スウィート臭は若い女性特有の体臭と言われており、その正体はラクトンC10、ラクトンC11という成分によるものとなっています。ラクトンという成分は若い女性の体内に存在するものであり、年齢と共に減少していくという特徴があります。

この成分により甘いにおいが身体から発生し、女性らしさや若々しさなどを維持してくれるのです。そのため、20代女性からはスウィート臭と呼ばれる体臭が発生します。

3.季節の変わり目や生活習慣によるもの

甘いにおいのする体臭は、季節の変わり目や生活習慣によって発生する場合もあります。季節の変わり目に感じやすい内臓の疲れや代謝機能のアンバランスなどによって、身体から甘いにおいがしてくることがあります。

甘いにおいがしているときは、胃やすい臓の機能が低下していると考えてよいでしょう。これらの臓器は季節の変わり目に疲れやすいという特徴を持っているため、体臭となって発生するケースがあります。

また、生活習慣によって甘いにおいがすることもあります。砂糖がたくさん入ったお菓子やジュースなどをたくさん摂っていると、血糖値の変動が激しくなり、すい臓がうまく機能しなくなってしまいます。その結果、身体から甘いにおいがしてきてしまうのです。

[2] 体臭のひとつである甘いにおい、日常生活で気をつけるポイントとは

体臭のひとつである甘いにおい、日常生活で気をつけるポイントとは
体臭のひとつである甘いにおい、日常生活ではどのようなことに気をつけて過ごせばよいのでしょうか。

病気の恐れがある場合は病院を受診しよう

甘いにおいのする体臭は、糖尿病を患っていたり、内臓の機能が低下していることが原因とも考えられます。そこで、甘い体臭以外に身体が疲れやすいなどの不調を感じているときは、早めに病院を受診しましょう。

口臭まで甘いにおいがしてくる場合は、ダイエット臭や気管支や咽頭といった部分が細菌に感染していることもあります。ダイエット臭とは、急に食事制限などを行なうことで身体はエネルギー不足と感じ、ケトン体という成分を出します。さらに乳酸も増加することで、体臭を強めることにもなります。

体臭が甘いとさまざまな病気が考えられるので、気になる方は医療機関で相談してみましょう。

食べ物に気をつけて過ごす

お菓子やジュースなどの甘いものを多く食べていると、体臭も甘くなってくる、というお話をしました。対策として、日常生活においては食べ物にも気をつけて過ごしましょう。

甘いものはついついたくさん食べたくなってしまいますが、普段から頻繁に食べていると体臭が甘くなります。また、偏食も体臭へ影響する場合があります。自分の体臭に異変を感じたら、日頃食べているものを見直す必要があるでしょう。

何気なく食べている食べ物からも体臭を招くことになるので、体臭が甘くなってしまわないように、お菓子の量や食べ方、日々の食事を変えてみましょう。

過剰なダイエットはやめよう

甘い体臭は、過剰なダイエットによっても発生します。痩せないといけないという思いで必死に取り組んでいる結果、ストレスを溜めてしまいそれが体臭へと影響するのです。最初は甘いにおいですが、徐々に甘酸っぱくなり、最終的には果物が腐ったようなにおいがしてきてしまうので、注意が必要です。

美容のためにダイエットに励んでいる人も多いと思いますが、ダイエットのしすぎによって体臭が甘くなることがあるので、適度なダイエットを行ないましょう。

適度に運動をして汗を流そう

適度に運動をして汗を流そう
適度な運動は、体臭全般によい効果が期待できます。運動不足の状態が続くと、汗腺の働きが鈍くなり、通常はにおいを出さないエクリン腺からもにおいを発生するようになります。そのため、汗をかかない生活から抜け出し、積極的に汗を流す生活に変えていきましょう。適度な運動はストレス発散にもなるので、体臭対策につながります。

激しい運動は長続きしにくいので、ウォーキングやヨガなど手軽に実践できるものを選んでみましょう。身体を動かすことが楽しいと思えるようになると、汗を適度に流せるだけでなく、心身共に開放されて気分もすっきりします。

ストレスを溜めない

ストレスを溜めた生活を続けていると、体臭が発生しやすくなります。

対策は、ストレスと上手に向き合っていくことです。ストレスを溜めていると、心身共に疲労し、病気のリスクを高めることにもなります。身体と心のバランスを乱してしまうと体臭にも現れてくるので、ストレスを溜めない生活を心がけましょう。

自分の好きなことをする、美味しいものを食べて気分を満足させる、外に出かけて買い物などを楽しむなど、自分にとってリラックスできて楽しいと思えることをしてみると、ストレス発散になるのでおすすめです。

[3] 女性特有の甘い体臭はメリットになる?!

女性特有の甘い体臭はメリットになる?!
甘いにおいのする体臭は病気の恐れがあったり、デメリットの方が多く感じますが、女性特有の甘い体臭はメリットになることもあります。女性らしさを出すことができ、周りに好印象を与えることができるからです。

甘いにおいは、桃やココナッツのようなにおいと表現されることが多く、女性特有の体臭のひとつとなっています。この甘い体臭は、35歳を過ぎると減少していく傾向にあるため、若い女性にしかない体臭と言えます。

体臭と聞くと不快に感じてしまうにおいというイメージがありますが、若い女性特有の甘い体臭はメリットにもなりうるのです。香水をつけなくても自然と甘いにおいがしてくるので、周りの人にも嫌な印象を与えることなく過ごすことができるでしょう。

ただ、気をつけてほしいのは、病気の可能性もあるということです。身体から異常に甘いにおいがする場合は、病院への受診をおすすめします。

[4] 体臭のひとつである甘いにおい、原因や日常生活との関係も知っておこう

体臭からする甘いにおいの原因には、糖尿病や臓器の機能低下などが挙げられます。病気が関係している場合には、早めに病院で診察を受けて対処していく必要があるので注意が必要です。また、過剰なダイエットをしていたり日頃の食事内容が偏食であった場合によっても、甘いにおいがすることがあります。

体臭予防のために、日常生活での過ごし方を見直して、健康的な生活を送りましょう。

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