加齢臭

【医師監修】加齢臭はボディーソープ以外でも軽減できる?おすすめの対策法5選をご紹介!

年齢を重ねると気になる体臭のひとつに、加齢臭があります。加齢臭は自分では臭いを感じづらいと言われており、家族や近しい間柄の人に加齢臭を指摘されて、自覚するケースが多いようです。加齢臭に効果があるとされるボディーソープが売られていますが、高価であったり口コミがまちまちだったりと、選びかねてしまう方も少なくないのではないでしょうか。そこで今回は、加齢臭の原因とボディーソープ以外にできる根本的な対策方法をご紹介します。

2018年10月11日更新

工藤孝文 先生 (医師)

[1]加齢臭は誰にでも発生する?

加齢臭は体臭の一種で、古本、チーズ、ろうそくなど、古くて油くさい臭いに例えられることが多いです。加齢臭はある日突然発生するわけではなく、徐々にその臭いが増加していきます。そのため、自分の臭いに慣れてしまい自身の加齢臭に気づかないケースが多いのです。

加齢臭が発生しやすい性別や年齢など、条件はあるのでしょうか?なぜ加齢臭が発生してしまうのか、その仕組みについて探っていきます。

加齢臭は誰にでも発生する?

30代以降を中心に男女ともに注意が必要

加齢臭は「おじさん臭い」と表現されることもあり、女性には無縁だと思われるかもしれませんが、実は性別関係なく誰しも注意が必要なのです。加齢臭は一般的に、30代後半以降に発生するケースが多いとされています。その要因として、加齢による皮脂分泌量の増加と、酸化抑制力の低下が挙げられます。

皮脂には脂肪酸が含まれており、この脂肪分が酸化することで臭いが発生します。加齢とともに皮脂分泌量が増え、さらに抗酸化作用が低下し、双方の相乗効果で加齢臭が発生してしまうのです。若年層の場合、抗酸化作用の働きにより皮脂の酸化が抑えられ、加齢臭独特の臭いにはならず、”汗くさい”など別の体臭になります。

また、女性よりも男性の方が皮脂分泌量が多く、加齢臭が発生しやすいとされています。女性ホルモンの働きにより、女性は比較的皮脂の分泌が抑えられているのです。しかしこの女性ホルモンは、35歳前後で減少し始めるとされており、以降男性と同様に加齢臭に対する注意が必要です。

加齢臭の原因物質は「ノネナール」

脂肪分が酸化することで臭いが発生することをご紹介しましたが、その臭いの元となる成分がノネナールです。脂肪線から分泌された皮脂の中に、脂肪酸であるパルミトレイン酸が含まれています。パルミトレイン酸が酸化して発生する物質が、ノネナールなのです。

ノネナール単体の臭いは、油臭い・青臭いなどと表現されます。このノネナールの臭いと、汗や口臭、タバコなど外的な臭いが混ざり合って、加齢臭と認識されます。このように、ノネナールが中心となって発生する臭いが加齢臭とされ、その特徴に油臭さや古臭さが挙げられます。

酸っぱさやアンモニア臭など、異なった特徴の臭いの場合、加齢臭と異なった体臭である可能性があり、対策も異なるので注意が必要です。

[2]加齢臭はどうして発生する?主な原因3つ

加齢臭が発生する仕組みに続いて、どうして加齢臭が発生してしまうか具体的な原因をご紹介します。誰もが年齢を重ねると避けることのできない加齢臭ですが、年齢以外にも臭いの元となる原因があるのです。

加齢臭はどうして発生する?主な原因3つ

発汗機能の低下

加齢とともに発汗機能が衰え、老廃物が汗腺に溜まりやすくなります。溜まった老廃物が汗をかいた際に流れ落ち、臭いの元となります。この臭いが皮脂が酸化して発生するノネナールと混ざり、加齢臭になるのです。

食生活の乱れ

肉類中心の油が多く含まれた食事は、血液中にコレステロールを増加させます。そのことが皮脂腺に脂肪分を増加させる要因になるのです。脂肪分が増えると、加齢臭の元となるノネナールも比例して増加します。

日本人は比較的体臭が少ないとされますが、これは和食中心のヘルシーな食生活が起因していると言われています。油の取りすぎや、偏った食生活そのものが、加齢臭の原因になるのです。

ストレス

加齢臭の元となるノネナールは、過酸化脂質と脂肪酸によって生成されます。過酸化脂質は、人間がストレスを感じた時に体内で発生させる活性酸素と比例して増加します。つまり、ストレスを感じることは、加齢臭の元となるノネナールを増加させることにつながるのです。

抗酸化作用がよく働く若年層では、ストレスによる酸の発生を抑えることができますが、加齢とともに参加抑制力が低下していきます。年齢を重ねるごとに、ストレスによる体臭が発生しやすくなると言えます。

[3]加齢臭対策のボディーソープに効果はある?

加齢臭対策として、ボディーソープを一番に思い浮かべる方もいることでしょう。さまざまな商品が販売されていますが、どのくらいの効果があるのでしょうか?加齢臭対策のボディーソープについて、期待できる効果と注意点をご紹介します。

加齢臭対策のボディーソープに効果はある?

抗酸化作用が期待できる成分が配合されている

加齢による抗酸化作用の低下により、臭いの元となるノネナールが発生することが加齢臭の原因とご紹介しましたが、その抗酸化作用が期待できる成分がボディーソープに配合されています。代表的な成分に、ポリフェノールや柿渋があります。体内で減少した成分を外的に補うことで、加齢臭を抑える効果が期待された製品と言えます。

臭いを抑え続けることはできない

加齢臭対策のボディーソープには抗酸化作用が期待できる成分の他に、消臭効果や殺菌し皮膚を清潔に保つ効果があるとされる成分が配合されていることが多いです。

  • カテキン
  • ミョウバン
  • 銀イオン
  • クロロフィル

などが、これに当たります。

抗酸化作用や消臭・殺菌効果が期待できる成分ですが、その効果を持続することは現状難しいようです。ボディーソープ使用時の臭いの元や皮膚には有効成分の働きが期待できますが、身体を洗った後も皮脂は分泌され、臭いの元は生成され続けます。根本的に臭いの原因を解決せず、ボディーソープだけで完全に加齢臭を抑えることは難しいと言えるでしょう。

効果的に使用するには洗い方が重要

加齢臭対策のボディーソープを効果的に使用するには、洗い方や使い方が重要です。ボディーソープ使用時は、次のポイントを意識しましょう。

  • しっかり泡立ててから使用する
  • 臭いが発生しやすい箇所は念入りに洗う

まず、毛穴の汚れをしっかり落とすためには、きめ細かい泡で洗うことが大切です。泡立てネットなどで丁寧に泡立ててから使用するよう心がけましょう。また、洗う際もゴシゴシと力強く洗うことは控えましょう。過剰な洗浄は皮膚を乾燥させ、余分な皮脂を分泌させてしまいます。きめ細かい泡で肌を撫でるように洗うことがポイントです。

次に、臭いが発生しやすい首すじ耳の裏背中は念入りに洗いましょう。これらの箇所は、皮脂が溜まり加齢臭が発生しやすいのです。また、自分で臭いを確認することが難しいため、知らず知らずのうちに臭いが悪化してしまいやすい箇所とも言えます。

加えて、足やおへそなど、細菌が溜まりやすい箇所も注意が必要です。きめ細かな泡で、すみずみまで丁寧に洗うことを心がけましょう。

[4]ボディーソープ以外にできる加齢臭対策5選

加齢臭対策のボディーソープ以外にできる、根本的な対策方法を5つご紹介します。加齢臭だけではなく、その他の体臭にも有効な対策と言えます。

ボディーソープ以外にできる加齢臭対策5選

適度な運動

加齢とともに発汗機能が低下し、加齢臭に繋がることをご紹介しましたが、これを解消するには適度な運動が効果的です。運動をすることで代謝が上がり、発汗を促すことができるのです。また、疲労により生じる乳酸も、臭いの元となります。適度な運動は乳酸の分泌を抑えることも期待できるため、体臭対策になると言えるでしょう。

バランスの良い食生活

和食中心のヘルシーな食生活は、血液中のコレステロールを抑え、皮脂から分泌される脂肪酸を減少させることが期待できます。つまり、加齢臭の元となるノネナールを減少させることに一助してくれるのです。

また、野菜や果物には抗酸化作用があり、積極的に摂取することで、皮脂の酸化を防ぐ効果が期待できます。普段からコレステロール値が高めの人は特に、食生活の改善に取り組むことが加齢臭対策にも有効と言えるでしょう。

ストレスをためない

人間はストレスを感じると、活性酸素を体内で増加させます。そしてこの活性酸素は、臭い成分ノネナールの元となる過酸化脂質を増加させます。つまり、ストレスをためないよう心がけることが、臭い成分の減少につながるのです。

ストレスを溜めない方法は人それぞれですが、臭い対策にもなる運動で発散することは、一石二鳥かもしれません。また、発汗機能を促進できる入浴も、おすすめのリラックス方法です。自分に合ったストレスをためない生活を心がけていきましょう。

皮膚を清潔に保つ

寝起きの汗をシャワーで流すことや、外出先で汗をかいたら小まめに拭き取ることが、加齢臭をはじめとする体臭対策につながります。しかし、夜にしっかりと汚れを落とさずに寝てしまうことは、肌や頭皮に負担がかかると言われています。

さらに、冬場など脱衣所と浴室の温度差が激しい中で、起き抜けにシャワーを浴びることは心臓に負担がかかります。夜にしっかりとお風呂に入って、朝はシャワーで軽く汗を流すだけにすることや、冬場は脱衣所を温めるなど、健康面にも注意しつつ臭い対策をしましょう。

また、汗や皮脂が衣類に付着した際も注意が必要です。細菌が繁殖し、臭い成分が増加してしまうことがあるのです。皮膚を清潔に保つことに加えて、衣類のデオドラントも心がけましょう。

加齢臭の出やすい場所のケアをする

入浴の際に念入りに洗うことに加えて、肌の状態を健康に保つことも大切です。肌が荒れたり乾燥してしまうと、余分な皮脂が分泌されます。その皮脂が臭いの元となるのです。加齢臭の出やすい首筋や耳裏は、目が届かず状態のチェックが難しい箇所でもありますが、日々のケアが大切と言えるでしょう。

[5]加齢臭の原因を知って根本的な対策をしよう

加齢臭は男性女性どちらも、30代から注意が必要です。早めに原因と対策を心得て、健康的な生活を送ることが加齢臭の軽減に有効と言えるでしょう。また、一口に体臭と言っても臭いの種類によって原因と対策が異なります。それぞれの臭いの元をきちんと理解することも、あわせて重要なのです。体臭を根本的に抑え、臭いに悩まない生活を手に入れましょう。

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